作曲:プッチーニ|オペラ「トゥーランドット」より『誰も寝てはならぬ』《フィギュアスケート》
プッチーニ
プッチーニ(1858年-1924年)は、『蝶々夫人』『ラ・ボエーム』『トスカ』『トゥーランドット』などのオペラで有名なイタリアの作曲家です。
2024年に没後100年を迎えます。
オペラ「トゥーランドット」
トゥーランドットとは、1710年から1712年にかけてフランスで出版された物語集『千一日物語』の中の「カラフ王子と中国の王女の物語」に登場する姫の名です。
多くの作曲家がこの物語に基づいて音楽作品を作りましたが、中でもプッチーニのオペラ『トゥーランドット』は最も有名です。
プッチーニはこの作品にとても苦心し、あと少しというところで息を引き取りました。
この作品は未完となりましたが、プッチーニの死後アルファーノによって補筆されています。
あらすじ
プッチーニのオペラ『トゥーランドット』は3幕構成となっています。
簡単にあらすじを紹介します。
舞台は中国の北京。
第1幕:敗戦で放浪中の王子は広場で父と再会します。
そこでは謎解きに破れたペルシャの王子の斬首刑を受けています。
それを見届けるために現れた美しくも冷酷非情なトゥーランドット姫に王子は一目惚れし、求婚の誓いを立ててしまいます。
第2幕:王子は謎解きに全て正解しますが、結婚を嫌がるトゥーランドット姫に「明日の夜明けまでに私の名前を知れば、私は潔く死んでもいい」と提案します。
第3幕:名前を解き明かすまで「今夜は誰も寝てはならぬ」という命令が街中に下ります。
召使いのリューは囚われ拷問を受けますが、密かに王子を愛していたリューは決して口を割ること無く自刃。
リューの献身を目の当たりにしたトゥーランドット姫の冷たい心に変化が生じます。
王子は自分の名がカラフであると告げ、トゥーランドット姫は彼の名は「愛」と宣言し幕を閉じます。
ザルツブルク音楽祭2002 TURANDOT トゥーランドット(日本語字幕) / YouTube
とても壮大な舞台です。
第3幕で『誰も寝てはならぬ』のアリアが流れます。
上の動画では1:25:10(1時間25分10秒)くらいからです。
フィギュアスケート
プッチーニのトゥーランドットより『誰も寝てはならぬ』
この曲は、フィギュアスケートの荒川静香選手が2006年のトリノオリンピックで金メダルを獲得した時の使用曲としてとても有名になりましたね。
Shizuka Channel 003 Trandot Torino Olympic FP HD 荒川静香 / YouTube
ブルーの衣装がとても美しく、曲の盛り上がりと優雅な演技が非常に調和していて印象的でした。
何度見ても惚れ惚れしてしまう永久保存版の映像です。
荒川 静香監修 フィギュアスケート・ミュージック・コレクション
オムニバス(クラシック) (アーティスト) 形式: CD
ピアノ演奏
プッチーニ:トゥーランドットより「誰も寝てはならぬ」ピアニスト 近藤由貴/Puccini: Turandot "Nessun Dorma" Yuki Kondo / YouTube
- 曲目:Turandot "Nessun Dorma"(トゥーランドットより「誰も寝てはならぬ」)
- 作曲:Giacomo Puccini(ジャコモ・プッチーニ)
- 演奏:Yuki Kondo(近藤由貴)
近藤由貴さんのYouTubeでは、様々なジャンルのピアノ演奏を聴くことができます。