調性|変ホ短調の説明|E flat minor(フラット6つ)
Pixabay |
変ホ短調について簡単に説明します。
変ホ短調とは
変ホ短調とは、変ホ音を主音とする短調です。
変ホ音とは「ミ♭」のことです。
変ホ短調の音階
変ホ短調の音階は「ミ♭・ファ・ソ♭・ラ♭・シ♭・ド♭・レ♭・ミ♭」と並んでいます。
音階とは、文字通り音を階段のように並べたものですね。
短調の音階のことを短音階と言います。
短音階(自然的短音階)は「全半全全半全全」と並んでいます。
主音の「ミ♭」
全音上のファ
半音上のソ♭
全音上のラ♭
全音上のシ♭
半音上のド♭
全音上のレ♭
全音上のミ♭
※本来の短音階(自然的短音階)の他に、「和声的短音階」や「旋律的短音階」があります。
変ホ短調の調号
変ホ短調の調号は、♭6個です。
ミ♭・ファ・ソ♭・ラ♭・シ♭・ド♭・レ♭
調号に♭が付く順番は「シ・ミ・ラ・レ・ソ・ド・ファ」と覚えることができます。
変ホ短調の調号は♭6個なので「シ・ミ・ラ・レ・ソ・ド」の6つの音に♭が付くということですね。
♭1個(シ)
♭2個(シ・ミ)
♭3個(シ・ミ・ラ)
♭4個(シ・ミ・ラ・レ)
♭5個(シ・ミ・ラ・レ・ソ)
♭6個(シ・ミ・ラ・レ・ソ・ド)
♭7個(シ・ミ・ラ・レ・ソ・ド・ファ)
変ホ短調の平行調
変ホ短調の平行調は変ト長調です。
平行調とは、同じ調号によって示される調のことです。
つまり、変ホ短調と変ト長調は調号が同じということですね。
- 調号が♭6個で短調の場合は「変ホ短調」
- 調号が♭6個で長調の場合は「変ト長調」
短調の主音の短3度上が平行調の長調の主音になるので、
変ホ短調の主音はミ♭
ミ♭の短3度上はソ♭
ソ♭を主音とする長調は変ト長調
と覚えることができます。
※短3度とは、半音3つ分の幅のことです。
聴き比べ
基本的に長調の曲は明るい感じ、短調の曲は暗い感じがしますね。
さらに、変ト長調には変ト長調らしい明るさ、変ホ短調には変ホ短調らしい暗さもあるように思います。
多くの曲を調性ごとに聴き比べてみると、調性特有の感じ(調性感)を感じとることができるかもしれません。
調性別にクラシックのピアノ曲を聴き比べられるよう、調性ごとの再生リストを作ってみました。
YouTubeの再生リストです。
よかったら実際に聴き比べてみてください。
随時追加していきたいと思います。