調性|変ホ短調の説明|E flat minor(フラット6つ)

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変ホ短調について簡単に説明します。


変ホ短調とは

変ホ短調とは、変ホ音を主音とする短調です。

変ホ音とは「ミ♭」のことです。


変ホ短調の音階

変ホ短調の音階は「ミ♭・ファ・ソ♭・ラ♭・シ♭・ド♭・レ♭・ミ♭」と並んでいます。

音階とは、文字通り音を階段のように並べたものですね。


短調の音階のことを短音階と言います。

短音階(自然的短音階)は「全全全全」と並んでいます。


主音の「ミ♭
音上のファ
音上のソ♭
音上のラ♭
音上のシ♭
音上のド♭
音上のレ♭
音上のミ♭

※本来の短音階(自然的短音階)の他に、「和声的短音階」や「旋律的短音階」があります。


変ホ短調の調号

変ホ短調の調号は、♭6個です。

・ファ・ソ・ラ・シ・ド・レ


調号に♭が付く順番は「シ・ミ・ラ・レ・ソ・ド・ファ」と覚えることができます。

変ホ短調の調号は♭6個なので「シ・ミ・ラ・レ・ソ・ド」の6つの音に♭が付くということですね。


♭1個(シ)
♭2個(シ・ミ)
♭3個(シ・ミ・ラ)
♭4個(シ・ミ・ラ・レ)
♭5個(シ・ミ・ラ・レ・ソ)
♭6個(シ・ミ・ラ・レ・ソ・ド)
♭7個(シ・ミ・ラ・レ・ソ・ド・ファ)


変ホ短調の平行調

変ホ短調の平行調は変ト長調です。

平行調とは、同じ調号によって示される調のことです。

つまり、変ホ短調と変ト長調は調号が同じということですね。


  • 調号が♭6個で短調の場合は「変ホ短調」
  • 調号が♭6個で長調の場合は「変ト長調」


短調の主音の短3度上が平行調の長調の主音になるので、

変ホ短調の主音はミ♭

ミ♭の短3度上はソ♭

ソ♭を主音とする長調は変ト長調

と覚えることができます。

※短3度とは、半音3つ分の幅のことです。


聴き比べ

基本的に長調の曲は明るい感じ、短調の曲は暗い感じがしますね。

さらに、変ト長調には変ト長調らしい明るさ、変ホ短調には変ホ短調らしい暗さもあるように思います。

多くの曲を調性ごとに聴き比べてみると、調性特有の感じ(調性感)を感じとることができるかもしれません。


調性別にクラシックのピアノ曲を聴き比べられるよう、調性ごとの再生リストを作ってみました。

YouTubeの再生リストです。

よかったら実際に聴き比べてみてください。

▶ es moll 変ホ短調♭6 / YouTube

▶ Ges dur 変ト長調♭6 / YouTube

随時追加していきたいと思います。


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